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スピードが命

おはようございます。
昨日の夜は、子供と10時ぐらいに寝てしまい。朝3時から眠れません。あどみんです。

イビチャ・オシムさんをご存じでしょうか?

当院にも掲示してあります。脳卒中治療の啓蒙を目的としたポスターです。

この「スピードが命」というのは、本当にそのまま、「いかに迅速に的確な診断を下し、適切な治療を行うか」というのを強調しています。

今回、この話題を取り上げたのは、先日(2011/3/23)の日経メディカルオンラインに掲載された記事を読んだからです。

引用:日経メディカルオンライン

  • tPAを補う血管内治療

    本誌連動◇脳梗塞を防ぐ、治す(2011/03/23)
    急性期の標準治療であるtPAの推奨投与時間が、近く、発症後4.5時間まで延長される見込みだ。一方、新たな血管内治療用デバイスが続々登場し始めた。tPA療法に血管内治療を組み合わせる動きもある。

上記記事は、日経メディカルオンラインに会員登録することで、記事全文を閲覧することができます。

これまでrt-PA(アルテプラーゼ)静注療法の推奨投与時間は、3時間以内とされていました。投与が完了するのに、1時間程度かかります。
よって、実際は、脳梗塞発症から2時間以内に「病院に到着し、脳梗塞の診断が下り、rt-PA静注療法が開始」される必要があります。

2時間以内であれば、どの患者様にも適応できる訳ではないようですが、この治療の結果、脳血流が再開通された患者様の予後を見ると、劇的な回復をされている方がいらっしゃいます。

もちろん、この推奨投与時間が延長されることで、例えば西諸県地域のように、専門診療科に搬入されるまで、地理的な不便を抱える医療に福音となる可能性があります。

しかし、上記記事中では、この治療法に伴うリスクから実施する医療機関が増えにくい問題点も指摘されていました。(そのリスクを軽減するために、適用基準が整備されているのでしょうが……)

私は医師ではなく、リハビリスタッフでしかないので、医学治療に対する断定的な意見を述べることはできませんが、それでもrt-PA静注療法を行っている当院は、地域医療において重要な責務を負っていると思います。

また、その病院スタッフであることにも、自覚を持たなければならないと感じます。

だんだんと志し的な語調になってしまいました。

とりあえずは、セラピストとしての質を高める努力をします。

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