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小林市の池田病院で働く言語聴覚士

野尻地区 就学前検診


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みなさん、こんばんは。
今日は、野尻地区の就学前検診に参加してきました。あどみんです。

いや、検診する側ですよ?もちろん。

昨年度までは就学前検診に携わっていなかったのですが、県士会活動でとある集まりがあり、それを機に携わることになりました。

2時間程度の時間で、30名強のお子さんたちの発音について検診しました。

ご両親と実際にお話をしたわけではないのですが、やはりご両親からすると、発音の違いは結構気になるようです。

もちろん、case-by-caseの部分もありますが、原則、90%程度のお子さんが6歳頃を境に、日本語のほとんどの発音を修得します。

90%なので、残り10%ぐらいのお子さんは、まだ細かい発音(サ行とかザ行など)に関して、発音できないことがあります。

もし、発音できていなかったときには、「こういわなきゃだめでしょっ」というような、矯正はしない方が良いです。
度が過ぎると、発音へのプレッシャーから吃音(どもり)に発展するケースもあります。

対応としては、そのお子さんが苦手な音に関しては、なるべく聞き取りやすいように、ゆっくりと発音してあげたり、対立する言葉(例:「たい」と「サイ」など)を生活の中でさりげなく聴かせてあげたりすると良いと思います。

あと、成人の構音障害を抱える方にも共通しますが、発音は舌の微妙な筋緊張にも左右されやすいので、なるべくいろんな食品を食べることを通して、多様な舌の動かし方を経験した方がいいと思います。

口の周りについたアイスクリームを舌でなめ回すのは、行儀が悪いようにも見えますが、これはこれで舌の訓練にもなります。

お子さんの場合、大切なのは「訓練だから」とプレッシャーを与えたり、練習をさせようとするのではなく、お子さんが楽しんでいるもの・興味を示しているものの中で、発音にも良いことを経験できる環境を整えた方が良いようです。


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