ジーン・ケリーの「雨に唄えば」を聴いて気分をアゲます、あどみんです。
でも、タップダンスは踊れません。
いえ、ダンス全般踊れません。あどみんを見かけても強要しないでくださいね。
何かと不快指数が上がりやすい梅雨時期ですが、「気分を変える」1つの手段として文化活動や芸術活動に触れることがあると思います。
ドイツのメルケル首相が新型コロナウイルスのパンデミック渦中においても、「文化・芸術は人々の生活にとって非常に重要なものである」という意図のスピーチをしていました。
「ステイホーム」が求められた頃、「うちで踊ろう」がポジティブな感情への原動力になった場面もあったと思います。
音楽(音の意図的な構成によって表現されたもの全般を指すとして)は、それを発した人の何らかの気持ちがのるものだと思います。
言語聴覚士なので、ついつい言語やコミュニケーションとの関連を考えますが、鳥類では音楽とも感じられる囀りなどでコミュニケーションを図っています。(そして、この学習がヒトの中脳程度までの脳機能で成立しているらしいことに驚きます。)
人もまた、コミュニケーションとしては言語(記号)だけではなく、プロソディによって感情や意図の交流を図っています。そして、子守唄や童謡、替え歌などのように、生活や遊びの中で使用される言語活動にも関わりがあります。
「言葉がどうやり取りできるか」「意図内容・用件内容の伝達がどうできるか」に日々の臨床治療・訓練は目が向きがちですが、「感情交流・共感」の視点もまた、コミュニケーション活動です。
言語聴覚療法を使用してリハビリテーションを提供するのであれば、人と人との関わりを包括的に捉える視点があった方が、より深みのあるリハビリテーションになると思いました。