11月は、RASS・メンタルリハーサル法講習の「実践編」を受講しました。
ちょっとずつ双子に手が掛からなくなってきているので、自己研鑽のペースを上げております、あどみんです。
上記講習会の「基礎編」は8月に履修済みですが、「実践編」まで履修して「修了」ということになるそうなので、「実践編」まで履修しました。
新型コロナウイルスが出てくるまでは、東京まで行かなければ履修できなかった講習ですが、今年度は初めてオンライン講習の試みということで、小林市からでも講習が叶いました。
上記アプローチ法は、吃音を対象としています。
「吃音」とひとくくりにしても、Van Riper先生がまとめてくださったトラック1〜4の他にも、脳損傷に伴う症候性吃音など種類が分けられます。
今回履修したRASS・メンタルリハーサル法は、発達性吃音に対して間接法に分類される方法です。
吃音と言語聴覚士は、歴史的にも非常に深く関わりがありました。
吃音の9割を占めると言われる発達性吃音は、罹患率が5%程度と言われ、発吃(吃音の発症)は幼児期に多いと言われています。
言語症状として、他者からしても当人からしても非常にわかりやすい分、言語聴覚療法の対象となりやすかったのだと思われます。
映画化されたものでは、「英国王のスピーチ」が有名なようです。あどみんも観ましたが、ここで紹介されていたのは「直接法」ばかりでした。
最近はAmazon prime videoでも観られるんですね。 |
今は違うのかも知れませんが、あどみんが養成校に通っていた頃は、間接法といえば「環境調整法」ぐらいしか習わず、直接法ばかりが強調されていた印象でした。
今回RASS・メンタルリハーサル法を履修してみて、養成校でならった「環境調整法」とは全く違う、本当の意味での「環境調整法」だと感じました。
あどみんは脳神経外科が中心の病院で勤務しておりますので、吃音そのものを治療対象とすることはなかなかありません。しかし、もともと吃音のある方が脳血管障害等を起こし、別な言語障害も併発した状態の方を担当することはありました。これからもあると思います。
成人領域が中心とは言え、対象者は必ず小児期の「発達」を経て成人しています。その方の発達や生活歴を十分に踏まえた言語聴覚療法を提供するためにも、非常に良い学びとなりました。
講習に使用したテキストは、市販されている成書でした。