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小林市の池田病院で働く言語聴覚士

排泄ケアについて思う


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小林市では、小学校の分散登校も終わり、通常登校・授業が開始されました。それでも、マスクの着用の徹底、授業活動内での三密の回避など、これまでとは違う学校生活が続いているようです。

子どもたちから「今日ね今日ねあのねー」と話し掛けられて、日常のありがたみを噛み締めています。あどみんです。

先日、改めてFIMの排泄コントロールについて学び直しました。

FIMの排泄コントロールでは、排尿・排便のタイミング調整が、どの程度自立しているのかが重要であるようです。トイレ動作の自立度は、別項目で評価することになっています。

言語聴覚士としては、尿意便意の訴えや、服薬に関係して日付や時間の認知などに関わると考えています。

コミュニケーション障害が重度であると、明確な意思・意図表現が難しくなります。毎日の生活パターンや最近の出来事、日頃の様子などを観察しておかないと、なかなか「ピン」と来ません。

食べることにも関わる言語聴覚士ですが、食べたものが排泄されるところまで、一本化して考えられると、対象者の方の生活が想像しやすくなるのではないかと思います。

コミュニケーションの範囲拡大を促す時に、「環境への興味」は、非常に重要だと思います。コミュニケーションは、基本的に「反応したい」と思う気持ちがないと、どうしようもできません。

人が生まれて初期のコミュニケーションの表現は、「不快刺激」に対するものが多いです。それだけ、コミュニケーション行動の原動力としては強いものが生まれます。

「快刺激」を求めてコミュニケーションの表現を行うのは、笑う表情変化が出始めてから増えていきます。

排泄場面も「不快刺激」の1つと考えると、摂食だけではなく、コミュニケーションの一部としても、また違った意義が見出せるのだな、と1人納得しました。