あけまして、おめでとうございます。
昨年は、皆様に大変お世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。
昨年は、喪中だったので年賀はがきは出さず、寒中見舞いをしようと考えています。あどみんです。
さて、1/8に宮崎市のJA-AZMホールで、「液体栄養剤症候群と半固形栄養剤」に関する勉強会があったので参加してきました。
講師は、香川大学附属病院 総合診療部腫瘍センター センター長の合田文則先生です。
本当は写真も載せたかったのですが、あどみん実は寝坊しまして、携帯もデジカメも忘れてしまったのです。
今回は文章だけで許してください。ごめんなさい。
今回講演された合田先生は、10年ほど前から胃の生理学的機能に則った、経管栄養法に対する最適な栄養剤の物性について研究され、その結果として「半固形栄養剤」「半固形短時間注入法」を提唱されています。
あどみんは言語聴覚士(食べるリハビリもします)なのですが、お恥ずかしながら「液体栄養剤症候群」というものを初めて知りました。
これまで自分の知識の範疇では、液体栄養剤(いわゆる経管栄養法に使われる栄養剤)や上部消化管への経管留置によるトラブルとして、体系化されていない知識でした。
しかし、合田先生の提唱する「液体栄養剤症候群」には、それが発現機序から体系化されていました。
定義
- 胃瘻(PEG)からの経腸栄養患者において、液体栄養剤の注入に起因するさまざまな合併症や精神的・肉体的苦痛。
- 生理的な栄養剤である半固形化栄養剤では合併せず、非生理的な液体栄養剤の注入により生じる医原性の症候群。
一次性液体栄養剤症候群
液体栄養剤に粘性がなく、流動性が高いことにより、生理的な胃内での貯留、排出運動や消化吸収が阻害されることにより生じるさまざまな症状。
- 瘻孔周囲への漏れなどの皮膚症状
- 胃食道逆流に伴う誤嚥性肺炎などの呼吸器症状
- 下痢などの消化管症状
- 耐糖能異常(経腸栄養時の過血糖)などの分泌異常
続発性液体栄養剤症候群
液体栄養剤の合併症対策として、できるだけ緩徐に30度の仰臥位で栄養剤を注入することにより生じる精神的・身体的苦痛などの症状
- 廃用性萎縮、褥瘡
- ADL、QOLの低下
- 精神的、霊的な苦痛など
液体栄養剤症候群の発現機序の要は、胃の生理的機能が上手に使えないことだそうです。
もちろん、液体栄養剤を使用するすべての方にこの問題が起こる訳ではありませんが、栄養剤の選択によっては症状が軽快することもある、ということですね。
いくつか半固形栄養剤と半固形短時間注入法に関して、合田先生の文献が紹介されていました。
とりあえず、あどみんは一番上の本は、注文しておきました。
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